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前編

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昼休みのチャイムが鳴り終わった今もヤスシは校庭に立ちつくしていた。

―三十分前

「結局ヤスシは誰が好きなの?」

冷凍みかんを口に放りながらカヨちゃんがヤスシに尋ねた。ヤスシは動揺した。深い意味のない質問とはわかっていたが、半径三メートル以内には男女が六人おり、不自然に動きを止めて聞き耳を立てていたからだ。

「別に・・」
ヤスシは目を伏せ興味のないフリをした。目の前にいる幼馴染がずっと好きだなんて口が裂けても言えなかった。

「ホントはカヨのこと好きなんじゃないのかよ」
四班のヒロキが立ちあがって言った。学年で一番背の高いヒロキはあたりを見回すように言った。
「だってお前授業中いっつもカヨのこと見てるぜ」
教室の視線を一斉に受けるのをカヨちゃんは肌で感じた。

「適当なことを言うな!」
「否定しないんだな」
ヒロキはヤスシなど眼中にない様子で言葉を続けた。
「そんなことしてるうちにカヨはいっちまうよ」

ヤスシは考えた。どうしてヒロキがここまでカヨちゃんにこだわるのか。しかし何度考えようとも到着点は一つだった。
「じゃあ・・」
「じゃあお前はカヨちゃんのこと好きなのかよ!」
変声期を過ぎて間もないヤスシの声が裏返った。

「そうだよ」

凍らせたペットボトルの溶ける音だけが響いた。カヨは顔を伏せたまま何も言わずにじっと固まっていた。ヤスシはカヨちゃんの顔を一瞥したあとヒロキ言った。

「決闘だ」

二人は給食当番を放棄してグランドに飛び出していった。

2010/07/20 00:00 | 趣味COMMENT(2)


冷凍みかん食べた後ってよく下痢になりますよね。
No:436 2010/07/21 22:42
人 #- URLedit ]

おお。
これはすごい展開だ!

No:437 2010/07/22 00:20
R.ogawa #NhByBAzo URL [ edit ]












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